施設では転倒しない?
ご家族は施設に預ければ、常に人の目もあるし転倒なんてしないだろうと思って、入所を検討される方が一定数いらっしゃいます。
残念ながら施設でも転倒は起きてしまいます。よくあるのは入浴時です。自立で歩ける方の介助をしている時に利用者さんが床に滑って転んでしまったとか、手すりが石鹸で滑っている状態なのにもかかわらず持って立とうとされた時など、ふいに起きてしまいます。
施設なら人の目は多くなりますし、床に物が落ちていないですし転倒リスクはかなり減りますが、0ではありません。
施設側も転倒された後のことを考えるとやはりないほうが良いに越したことはないので、できるだけ起きないように工夫をされています。しかしそれでも起きてしまうのが転倒です。
できるだけ転倒しないよう歩行不安定の方には常に傍についていたりの対応もされていますので、責めないであげてくださいね。
雪の次の日のリスクは何だろう
おじいちゃん
雪の日は外に出たくないよ。明日は晴れるみたいだから、気温低いらしいけど外に出ようかな。何か気を付けることってあるかなぁ?
先日は関東でも雪が積もりましたね。我が家は大体7センチほどの雪が積もって雪かきを頑張りました!
子どもたちに取っては楽しい雪ですが、大人達に取ってはそうとも言えません。それは仕事や生活が関係しているからです。以前は雪が積もってても出勤しなければならないなどがあったと思います。(現在は在宅ワークというのができるので、減ってると思いますが)
雪が怖いのは、降った次の日です。雪かきをしてもどうしても取れてないところなど出てくるでしょう。そもそもしてないところもあるはずです。そういった場所は決まって凍ってます。
この凍った道路の上を歩くという行為が危険なんです。
雪は雪だるまを作ったり雪合戦をしたりと楽しい反面、次の日凍っていると転倒リスクがかなり上がります。
私自身も今朝、道路に張られていた氷を少し強く踏み出したため、転びました。筋肉痛のお尻を直撃してかなり痛かったです。
しかし高齢の方はこれで済まない方が多いです。やはり歳をとるとともに筋肉や骨が弱ってきます。私と同じ様に転んだ場合、怪我をしてしまう可能性がかなり高いんです。
場所は大腿骨・手首が多いです。倒れ方が上手ければ怪我のリスクも減りますが、咄嗟にその行動が取れる高齢の方は少ないです。
杖をついている方もかなり多くいらっしゃると思います。氷の上では杖をついてるから安心というわけでもなく、逆に危険度が増します。
なぜかというと、氷の上に体重を乗せている杖をグッと押しているのを想像してみてください。皆さんの想像通り、杖はツルッと滑ります。体重を乗せているからなお、勢いよく滑ります。前に倒れたのを想像された方はきっと手を出す事でしょう。しかし、全体重を手で支えられますか?若い人でも腫れたりするでしょう。どこかしら痛めると思います。
高齢の方になると支えることは難しく、そのまま手首の骨折につながる可能性が上がります。それ以外も顔を傷つける可能性も出てきます。
後ろにしりもちをつくのを想像された方はどうでしょうか。後頭部・大腿骨・背中あたりでしょうか。前に倒れるよりも勢いが強いので、後ろ側に倒れる方が痛みは強いです。
そして大腿骨が骨折したら…、後頭部を打って流血したら…なんて考えてしまうと不安にしかなりませんよね。入院して手術して寝たきりか少し動けるけど以前のようには動けなくて…というような状態になる可能性もあります。(あくまで可能性です)
実際に転んで大腿骨を骨折して動けなくなりました。歩けなくなりました。と言われている方は多くいらっしゃいます。さらに筋肉も使わなければ、落ちるスピードはかなり速いです。なのでなおさら動けなくなってしまいます。
かなり不安な事を書きましたが、あくまで可能性の話です。全員がこうなるというものではありません。ですが、こういったリスクが雪の降った次の日にはあることをご理解ください。
リスクを回避するためにはどうすればいいのか
じゃあどうやってリスクを回避すればいいのかな?
コウスケさん教えておくれ。
誰かに頼めるのなら頼みましょう。一番いいのは事前に用事を済ませておくことです。買い物など確認しておけば、わざわざその日に買いに行く必要はないはずです。誰かに会う約束があったなら予定を変更するか電話で済ませられるなら済ませましょう。最近ではオンラインスーパーというのもあります。そういたものも活用することで、リスクは下げることが可能です。
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簡単・便利・美味しい・栄養満点のお弁当。塩分制限食のLPはこちらをご利用ください事故につながるリスクがある時に、どう回避できるかを考えてください。こういった分かっている事故で怪我をするとか最悪の事態になるなど、悔しいと思います。怪我してから後悔をしても遅いです。
できるのならリスクを回避してその日はゆっくり過ごしてください。ご自宅でできる運動をされてください。もしデイとかに通っているならそこで教わった運動とかをしてみてください。多分座ってできる体操が多いと思います。
日々身体を動かすことは必要です。しかし、無理して行うのは厳禁です。自身に無理なくできる運動を日頃から続けてくださいね。そうすることで、転倒リスクは減っていきます。つまり怪我をするリスクが減るという事ですから。