日本全国で最近は地震が多いですよね。それに加えて洪水のような雨も降る場所もありますし、東北地方では毎年雪の降る量がとんでもなく多いです。
在宅介護をされているご家族はこの介護をしている状況時に、大地震が来たらどうしようと考えたことはありますか?
最近では、「ローリングストック」や「フェーズフリー」といった日常生活の中で、防災の意識を持つ考え方も広まってきています。
ローリングストックは、普段から少し多めに商品を買っておき、使ったら使った分だけ買い足し、常に一定量の商品を家に備蓄しておく方法です。フェーズフリーは、災害だけでなく日常やアウトドアとシーン関係なく使えるといった考え方も出てきています。
地震・津波などの災害時にあった方が良いものを一緒に考えていきましょう!
オムツ・パット・リハビリパンツ・下着
オムツやパットってどれくらい必要かな?
災害時だからそんな持っていけないし、使いまわしでもいいかな…?
まずは下着についてです。前提として在宅介護をしているからといって、必ずしもオムツやリハビリパンツ(以下リハパン)を使っているとは限らないです。普段使っている布の下着を着用されている方も多くいらっしゃると思います。今回はオムツやリハパンを使用されている方について、お話しさせていただきますね。
PR
価格:3375円 |
オムツやリハパンは使い捨てです。できるなら汚れていればすぐに交換をすることが望ましいものですよね。なので、オムツやリハパンなどはできるだけ多めに用意をしておくことが重要です。
災害時に用意せずに避難場所で足らなくなったなんてことにならないように、ある程度の枚数は必要だと思います。よく忘れがちになるのが、パットです。オムツ用意しておけば大丈夫と思われてる方も多いかもしれませんが、オムツは単体で使うものではなく、パットを中に入れて使います。尿漏れが多い方や便失禁してしまう方などは1枚では足らず、何枚か使用して1回分となります。
リハパンの場合は比較的歩ける方や元気な方が多いので、リハパンのみという方やパットを1枚だけ入れて使用するなんて方がいらっしゃいます。
いずれにしてもいつ自宅に戻れるかわからない状況を想定して、2・3日分くらいは余分に用意をしておいたほうが、安心ができると思います。
食べ物・飲み物
食べ物・飲み物は絶対必要!
今はいろんな種類も増えてるからどんなものがあるのかな?
どんな方でも食べ物や飲み物を摂取しないと、生きていけません。お湯や水を入れれば食べられるものなども用意をしておくとよいです。ここに関しては、介護関係なく皆さんが用意されているところですよね。
食事をいくつかご紹介したいと思います。災害用に長期保存できる食品を用意しておくことも必要だと思いますが、先にあげたローリングストックやフェーズフリーの考え方も参考にしながら、食品を備蓄できると良いと思います。
冷凍食品について紹介します。
おかずのワンプレートや白米もついているお弁当タイプなど、今は種類が増えてきていますよね。介護だけでなく、普段使いしている方もいらっしゃると思います。冷凍食品は美味しい反面、デメリットは災害時に停電になり溶けてしまう可能性があることです。停電している状態でも、冷凍庫のドアを開けなければ2~3時間冷たさが保たれるとも言われています。
もちろん天候や季節、日当たりのよい場所に置かれているなど条件により異なります。短時間で復旧する停電であれば、通電後に冷凍食品を温めて食べることも可能です。冷凍食品のパンやスイーツは自然解凍でも食べることができるので、ストックしておいてもいいかもしれませんね。
常温の食品では、防災用に賞味期限が3年、5年といった長期保存が可能な商品も多く存在します。長期保存用のパンや、レトルトごはん、介護食としてのおかゆなど、硬いものが食べにくい方でも食べれる商品もあるので、チェックしてみてくださいね。
PR
価格:218円 |
介護状態で常食が食べられない方にはマルチツール(十徳ナイフとも呼ばれます)が良いです。
マルチツールにはさみがついているものが多く、そのはさみで食事を刻んで提供することができます。マルチツールなどがあると食事以外でも多くの面で役立つと思います。(マルチツールって検索するとたくさん出てきますよ)
介護の状態が進むにつれ、食べ物の好みや食べられる硬さも変わってくると思いますので、ローリングストックしながら、日常の中で備えていけると良いですね。
常備薬
薬はないと困る!
薬で症状が落ちついてるのに、なくなってから災害が来たら困るな。
どうしよう…。
薬は常に数に余裕をもっておくとよいです。
私もありますが、飲みきったら終わりのものではなく、継続して飲まなければならない薬ってありますよね。特に要介護状態の方であれば一つや二つあるのではないでしょうか。
その時に全部飲み切ってからもらいに行くのではなく、少し残ってる状態でもらいに行っても何の問題もないはずです。薬を飲み切ってからもらいに行こうとした場合、もしその時に地震が起きたらどうでしょうか。避難所に逃げたりしますよね。薬をもらいに行く暇なんてないんです。家にいることができても病院がやってるかなんてわかりません。
手元に飲まなければならない薬が無かったら…。とても不安になると思います。薬で症状を抑えられてるという方も多いでしょう。なので、薬は飲み切る前に病院にもらいに行くと何かあった際に、少しだけ安心することができますよ。
身分証・病院の診察券など
自分のことを証明するのも必要だし、避難所で病院に行かないといけなくなったりしたら大変だ!
これらは介護に関係なく持っていたほうが良いものですね。自分を証明できるものって免許証とかマイナンバーカードなどになると思います。まだ今なら健康保険証でもよいかもしれませんが、後々マイナンバーカードに統合されると聞いているので、主な身分証は免許・マイナンバーカードでしょう。
病院の診察券も災害時には何ともなくても、時間がたつことで病気を発症するときもあります。その際に必要となりますし、家に戻ってきたときに探さなくてもよいようにしておくだけでも損はありません。
スマホ・タブレット・PCなどの充電機
最近じゃコンビニとかでも充電機有料で持ち運べるのがあるし、それで充電できるから準備はしなくてもいいんじゃない?
今の世の中、スマホやタブレットが主流になってきていますね。PCも小学生から使うところもあるようです。(私が小学生の時は使ってませんでした)
こういった電子機器は充電さえしておけば、基本どこでも使えてどんなことでも調べられるとても便利なものになっています。さらには連絡の取り合いもすぐにできる優れものです!GPS機能などもついているので、設定がされていればどこにいるななどの確認も取れます。
しかし災害時に充電満タンであればまだよいですが、半分以下だったとかの場合はかなり辛いです。理由はどこで充電ができるのかわからないからです。さらにコンビニとかでも有料で持ち運びができる充電器がありますが、あれも登録をしないと使えませんし、災害時に残ってる保障もありません。
なのでポータブル充電器やプラグとコードなども日ごろから用意をしておくと、何かあった際に安心できると思います。
緊急連絡先リスト
スマホに情報入れてるから大丈夫だよ。
スマホさえ開ければ問題なし!!
最近の方は大体がスマホやタブレット、PCなどに登録していると思います。私もスマホに登録してあります。しかし、これが災害時に使えなくなったとしたら…どうなるでしょうか。
充電が切れても使えなくなってしまいますが、誰にも連絡することができない状況になってしまいます。在宅介護をされていて、助けが欲しいというときに誰にも助けが呼べなくなってしまうのです。
なので、スマホなどに登録するのとは別に、紙ベースで財布など常に持ち歩くものの中に入れておくことをお勧めします。
緊急連絡先リストではないんですが、以前私のスマホを買い替えるとき、紙ベースでパスワード類を残してなかったことがあります。当時は今のiPhoneのような機能はなかったので大変でした。あの時の反省から大事なものに関しては、紙ベースでも残すようにしています。
補助具
調べてみるといろんな補助具があるんだな。慣れてない場所での生活になるときはあってもよいかも。
介護状態の方が何かをする際、補助具を使うこともあります。
補助具は在宅介護において介護者(介護をする家族)と当事者(介護される方)の強力な助っ人になります。
例えば杖。杖がないと歩けないけど、使えば歩くことができる。これも立派に杖が補助具として使われていますね。家族が常に横にいられるというわけではありません。何かしらのタイミングで一人になることが多いのが人です。なので、100%安心ではありませんが、介護者も当事者も少し安心して外出ができるこの方にはなくてはならない補助具ですね。
食事の時にもあります。お皿やスプーン、フォークといったものです。手指の力が衰えてしまった方が使うものになります。
まとめ
災害はいつ起きるかわからないものですが、準備に関してはいつからでも始めることができます。
今回書いた内容以外にも家族分の水や食料など多くのものを用意するご家族が多いでしょう。実際にもてる量でないと準備が無駄になってしまうので、何をどれだけ持つのかなど家族会議などで話し合ってみてください。
入れるものでおすすめなのはリュックです。理由は両手が開くので何かあった際にも手を出すことができます。
在宅介護で歩ける方は良いですが、歩けない方・ご自身で動きずらい方用に車いすなど何か乗せて動かせるものなどがあると良いかもしれません。
こういったところも含めて家族間で話し合って準備をしておくと、実際に災害が起きたときに少しでも慌てずに行動ができると思います。
皆さんの大事な命を守れる可能性が上がる大事な話し合いですので、真剣に話し合ってみて下さいね。