両親と同居するかどうするか悩んだら何を考えればよいのか。

家族

離れて暮らしていたにもかかわらず、高齢の祖父/祖母/親が1人暮らしすることになったから、という事で同居するかしないか問題に直面することがあります。この時に考えることは何でしょうか。

考えることは多岐にわたりますが、その中でも在宅介護を行う前に考えてほしい事をお伝えします。もちろんこれ以外にも考えることはあると思いますので、時間をかけて細部までしっかり考えてくださいね。

自分たちの生活はどう変わるのか

まず一番考えなければならないのは、自分たちの生活です。同居するという事は今までと同じ+ご両親というわけにはいきません。

考えるお母さん
考えるお母さん

収入は大丈夫?料理はどうすればいい?子育ては今まで通りできる?仕事は時短にした方がいいの?

「家族構成→お父さん・お母さん・お子さん、高齢の親が配偶者に先立たれ1人暮らしになり不安なので同居をするか考えている」という家族像を想定して考えていきます。

お父さん・お母さんはお仕事をされているでしょう。専業主婦の方でも掃除や買い物、料理、子どもの習い事送迎などなど家事は多いはずです。働いていて、在宅ワークが行える職場だったとしても業務時間ですよね。基本仕事以外の事は行えないはずです。

お子さんが小さい場合は、授乳をしたり一緒に遊んだり絵本を読んだり子ども用の食事を作って食べさせたり寝かせたりとかなり忙しいですよね。(我が家もまだ息子が小さいので常にバタバタ、時間通りに進まないのが日常です)さらに保育園や小学校で風邪をもらってきたり…本当に忙しいですよね。

そんな中、親と同居、介護をすると決められた事、かなり考えられたんだと思います。簡単に決められるようなことではありませんからね。

しかし親の介護は、歳を重ねることで何かしら影響が増えていきます。それは病気(認知症・脳梗塞・脳梗塞からくる麻痺等)や怪我からくる寝たきりの状態等ですね。どんなに頑張っても元の元気な状態に戻るというのは中々難しいのが現状です。

ご自身の家族を支えつつご両親の事も介護しなければならないときに考えるのは、どう介護をするのかではなく、自分たちの生活がどのように変わるのかをまず考えてみてください。

仕事はどうするのか・収入面は大丈夫か・子育ては今まで通りできるのかなど多くの考えることがあるはずです。

お勧めは、紙に書くかスマホ・タブレットなどで文字おこしすることです。頭の中で考えていると相手に説明するときに伝えきれないこともあるので、文字おこしをしておくと漏れがなく考えをまとめられますし、見せることができます。

その際にざっくりではなく細部まで話し合ってください。そうしないとご自身の生活が壊れてしまう可能性があります。どう変わるのか・変わったことでどれだけ負担が出るのか等しっかり話し合うことが必要です。ここをサボってしまうと後々後悔することになります。

介護するっていうことは?

次に考えることは介護をするという事は?という事です。

考えるお父さん
考えるお父さん

食事介助とかやったことないけど大丈夫かな?そもそも介護するってどういうことなんだろう…。

大体の方が初めて介護をされることだと思います。もし仕事で経験があったとしてもそれはあくまでも仕事です。親を見るのとは全く違います。

仕事では四六時中いるわけでもないですし、第三者としているので上手くできる部分も多いです。さらに仕事ならではですが、お給料も発生します。頑張った分しっかり還元されますよね。

しかし、親となると違います。四六時中同じ家にいるわけですし、自分の親または相手の親なので、多少発言が厳しいものになってしまう方もいらっしゃいます。気を使うことも多くなりますよね。頑張りは誰にも見られていないことも多く、還元されるものもあまりありません。

親の介護を行うという事は、親の嫌な部分も見なくてはならないしそれを対応しなければならないという事です。(全員がそういうわけではありません。)

さらに自然に出来ていたことが少しづつできなくなってくるという事も、忘れないでください。ここに関して、経験や知識があったとしてもかなりイライラすると思います。

「なんでできないの!?」、「少し前は出来てたじゃない!」など語尾の強い言葉を言ってしまう方もいます。しかし、病気やけがの進行によっては、できていたことができなくなるというのはよくあります。攻めるのではなく、少しでも共感をしてあげて下さい。伝えることで自身にも相手にも納得させることができます。そうすることでご両親・ご本人ともにイライラが少なくなります。

食事でも気を付けることがあります。介護施設などの現場では、常食・刻み食・ミキサー食なんて呼ばれ、飲み込む力が弱まってくるなどの症状に合わせた食事形態になります。何も制限がない方は常食です。私達と同じような食事内容のイメージで、栄養バランスが考えられた食事です。見た目も良く美味しそうですよね。そして家で食事を作るときは、作る人数が増えるだけなので、大きな負担は増えません。(好き嫌いとか食材やメニュー選びも気を使うと思いますが…)

しかし、刻み食やミキサー食となったら、大変です。小さいお子様がいらっしゃる方はわかると思いますが、一人・二人分の食事を別の形態で作るのはかなり疲れます。しかも子どもは離乳食から徐々に大人と同じ食事になるので終わりのイメージがつきますが、介護の場合はずっと続きます。続くうえに形態も変わるので、対応を間違えてしまうと大変です。

病気によっては糖質や塩分などに注意を払った食事を用意する必要があるでしょう。

介護施設では、プロが常食・刻み食・ミキサー食などを用意してくれます。家で作るのはやっぱり負担が大きいと思います。

次に、室内環境ですが、布団を敷いて寝るのはあまりお勧めしません。今は大丈夫でもこの先、立ち上がりの際とかに転倒のリスクがあるからです。出来れば介護ベットが望ましいですね。背もたれの角度が変更できるベッドです。

他にも生活時間(もともと別家庭なので、親と寝起きの時間も違いますよね)や家具(椅子の高さ)などを確認する必要があります。玄関、階段、お風呂に手すりが必要になることもありますし、家の中に段差がある場合は、どう解消するか注意喚起するかを考える必要がでてきますね。

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そういったところもしっかりご両親に確認できれば確認・出来なければ自分の目で見て確認をしていきます。

少しでも元気なうちは良いですが、そのうち介護が本格化すると、夜間の介護の事も考えなくてはいけません。認知症などが発症して時間が経ってしまうと、昼夜逆転したり夜に何回もトイレに行ったりと大変なところもあります。

全部を完璧にする必要はありませんが、ある程度は覚悟をしていないと後々親への態度が厳しくなって暴言・暴力などに変わってしまう可能性もあります。人間ですから、実の親でも久しぶりに一緒に住むだけで、ストレスってたまっちゃいますよね。義理の親ですとなおさらです。

ここまでが同居をする上でまず考えることです。

どんな介護サービスを使うのか

介護保険には多くのサービスがあり、同居をすることになっても使えるサービスがあります。しかしこれらのサービスは、要介護度によって使える頻度が違います。

電話で聞くお兄さん
電話で聞くお兄さん

介護にはどんなサービスがあるんだろう。どうやって使うのかな?

サービスを使うにあたってケアマネージャーと契約をする必要が出てきます。在宅介護でよく使われているのは訪問介護・通所型サービス(デイ、デイサービスなどと呼ばれています)等ですね。介護ではサービスを使う前は基本的に自宅に利用するサービスの職員(相談員or管理者)が来て、サービスの説明をし了解が得られれば、契約をするという形になっています。ケアマネージャーの契約も基本的には自宅で行います。

この時にできるならご家族も一緒に説明を聞くことが望ましいです。なぜかというとそこで直接利用するサービスの職員と話ができ、ご自身のわからないことなどを聞くことができるからです。それに加えて認知症を患っている方であった場合、契約したことを忘れてしまう可能性もあります。

担当者会議という、ケアマネージャー・使っているサービスの職員が集まる会議があります。私が経験した方では1~6か月に1回と開催頻度は介護度などによって異なります。

この担当者会議のときくらいしか、ケアマネージャーなどどゆっくり話す時間が持てません。使う前に介護施設見学に行き、わからないことは契約時にまでに確認するためにも、ご家族の同席はあった方が良いと思います。

今の介護保険は使う方(ご利用者)が選んで決めることができます。なので、慌ててない限り通所サービスであれば何件か見てから決めるのをお勧めします

相談できる人を何人か作っておく

考えるお母さん
考えるお母さん

一人で悩んで辛い。誰に相談すればいいの?

介護を行う上で相談できる人がいる・いないでは大きく変わってきます。一番相談するのは担当のケアマネージャーになります。このケアマネージャーさんが事務手続きやサービスの事、あらゆる面で助けてくれます。(どうしても合わないと思ったら変えることもできるので、我慢しないでくださいね

ケアマネージャーさん以外にも相談できる人がいたほうがいいのには、理由があります。

それは相談しずらい事・他の意見も聞きたいなんて時に他にも相談できる人・場所を持っておくと良いのです。そうすることで違う意見が聞けて「こういう考えもあるのか」等、道が1本だったものが2本に増えたり、この人には言いづらいんだよなと思っていることを相談できたりできるというのは、かなり精神的に楽になります。

私が管理者をやっていた時は、ご家族やご本人様が相談したいと言ってくれたら必ず最後まで、相談に乗り周りを巻き込んで楽になるようにしていました。こうやって介護をされる側・している側の事を分かっている人を増やすことが大事です。家族はもちろん施設の職員・施設の相談員・私のような介護相談を行っている者など多くの人がいます。

私は介護の現場も相談職も行っていたので、その経験をもとにお話をさせて頂きます。そして皆様から学ぶ姿勢も持っています。というのは私にもわからないことはあるんですよね。分野が違っていたり、同じことでもやり方が違っていたりと。なので、そういったことはお話を通して学ばせていただき、次に活かしていきます。

最後に

コウスケ
コウスケ

私は、相談員としての経験や現場での経験をもとにお話をしていきます。

少しでも皆さんの負担が軽くなるようお手伝いさせていただきます。

コウスケの介護相談はご利用される方が「もう大丈夫」と思われるまで、寄り添います。そして少しでも悩みや不安が改善できる様、お手伝いをさせて頂きます。

介護を行うのに必ず同居をしなければならないという事もありません。介護ではない会社の見守りサービスというものもあります。そういったものや通所サービスなども使って、月に何回か自宅に顔を見に行くなんてことも可能です。自宅が近いから毎週通うというのもありです。

介護に正解はありません。介護を受ける方の状態に合わせて色々変わっていきます。少しでも負担を少なく介護を行うことができるようにお手伝いをさせてください。

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