介護の付き合い方を考えてみよう

介護

皆さん、お久しぶりです。今回は介護の付き合い方について書いていきます。目の前のことを一生懸命やることじゃないの?という方、それだと疲れきってしまうので、うまく付き合っていけるようにこのブログを見て下さいね♪

介護は「人対人」ということを忘れない

人対人ってどういうこと?ロボットじゃあるまいし、当たり前の事じゃないの?

まず一番大切なことは介護は人対人であるということです。人対人とはどういうことかというと、そこには感情のぶつかり合いがあります。特に介護では拒否ということが多くみられます。本人は○○に行きたくないけど、家族はどうしても行ってもらいたいとき、どうしても感情がぶつかります。口喧嘩みたいなものなんですが、この時に、人対人であることを忘れないようにしてください。

面倒を見ているんだからこちらの意見を聞いてほしい!と思う家族と、行きたくないんだから休ませてほしいと思う本人。これは少し時間をかけて話せば解決しやすい問題でもあります。ただその場合、家族が朝仕事に行く前などには時間をとるのが厳しいでしょう。

そうするとここで起きるのは小競り合いです。お互いがイライラしているので、言葉が強くなることもあるでしょうし、時には手が出てしまうこともあるかもしれません。

ここで思い出してほしいのは介護は人対人であるということ。それを理解しているだけで、相手に感情をぶつけるだけぶつけるということはしなくなります。イライラしそうだなと思った時は、一旦深呼吸しましょう。すると少しイライラが抑えられます。次は家族側がなんで行きたくないのか、というところを深掘りしましょう。すると何かしら答えが出てきます。その場で解決ができそうならしてしまうのがベストです。すぐ結果を出せれば、本人も意見を聞いてくれてしかも行動してくれたというプラスの感情で終わります。多少の時間はかかりますが、口喧嘩をするより、お互いの意見を深掘りした方が、結果として早く解決するなんてことも多いです。

逆に感情ばかりでぶつかっていると、相手のことが文句ばかりを言うロボットみたいな感じで見てしまうときが出てきます。するとどんどんきつい言葉を使ったり手が出てしまったりと、悪循環です。お互いに強い口調になりそうなときは、一旦深呼吸をして心を落ち着けましょう。そうすることで、相手に対して人として接することができます。

家族はどこまで付き合えばいいの?

私が全部やった方が早いから全部やっちゃうし、聞きたくないことは聞かないかな!

在宅介護をしている時、家族ってどこまで本人の要望に付き合えばいいんでしょうか。全部を聞いていると疲れ切ってしまいます。私はkindle本を出版していますが、そこに8割聞いて2割スルーという話のきき方の方法を書いています。全部は聞かずに繰り返されるものに関してはスルーをして、利用しているサービスの感想などはしっかり聞きましょうというものです。

こうすることでコミュニケーションは不足せず、負担が少し軽くなります。大切な部分ですので、悩んでいる方はぜひやってみて下さい♪

それとは別に本人が身体的に手伝ってほしいというとき、ありますよね。その時手伝うやり方ですが、時間がかかってもできるところはできるだけ行ってもらうが大切です。全部家族がやってしまう方が早く・正確です。ですがそれを繰り返していると、できることができなくなってしまうことがあります。

それってとてももったいないことですよね…。これは常日頃本人とのコミュニケーションを取っていることで、わかることです。何ができる・何ができないという正確な線引きはできませんが、ざっくりとはわかります。例えばベッドからの移乗です。移乗の工程は①寝ているところから身体を起こす②体の向きを変える③足を出して座る④座っている位置より少し前に出る⑤立ち上がる⑥回転をする⑦車いすに座るになります。移乗だけでもざっくりとみるだけでこれだけの工程があります。全介助をしなければならない方に対しては家族が行うものですが、これが一部介助でよい場合、どこを手伝えばいいのかわからない家族もいます。

日ごろからコミュニケーションを取っていると、手伝ってほしい部分が聞き取れますし、ここができないんだなということが見てわかります。家族にある程度余裕があるときは、本人ができるところはできるだけ手を出さずに、声掛けをしてあげて下さい。そうすることでどう動かせばできるのかというのが本人に伝わります。そうすることで本人の今使える身体機能をしっかり使い、急激な低下を防ぐことに繋がります。

息抜きは大切!

介護って休む暇がない…。辛いなぁ…。

本人と介護を通して関わっていく中で、必ず溜まってくるものがあります。それはストレスです。ストレスはためていていいものではありません。できるだけ発散をしていかないと、後々介護の現場でも悪影響になります。口論から始まり手が出て、最悪ニュースになるような事件も起きてしまうほどです。こうならないためには息抜きがとても大切です。息抜きに関しては私の書いたブログがありますので、こちらを参考にしてみて下さい。↓

一番大切なのは相手を思いやる気持ち

思いやりの気持ち持ってるけど、常には無理だなぁ…。

常に思いやりをもって接するというのは、在宅介護では難しいかもしれません。しかし、この気持ちが全くない方はきっと在宅介護を選択していないと思います。自分の親を思いやる気持ちって誰しもが持っているものです。だからこそ介護をすることができるんですよね。常にもって接しなくてもいいんです。

在宅介護をされる家族の方には、改めてこの気持ちが自分たちにあることを認識して頂きたいと思います。

相談できる人に頼ろう

相談できる人って限られてるんだよね。どんなことでも相談していいのかな?

介護はチームワークです。一人で考えていても中々答えが出ないことが多いです。しかし、相談できる人がそばにいたら、また変わってきます。担当してくれているケアマネージャーでもいいですし、利用しているサービス事業者の職員でも大丈夫です。そういった方々に相談しずらいことなどがあればコウスケの介護相談にご相談ください。

人に頼ることは逃げではありません。先に進むための道を作っている段階です。自分の介護の考えとは違う考えが出たとき、選ぶことができます。その時道は二つの選択肢があるわけです。しかし、一人では常に一本道です。もっと楽になる道があるかもしれないのなら、人に頼ってその道があるのか聞いてみましょう。

介護は常に前進しています。頼ることでそれができるので、小さなことでも頼っていきましょう♪

ちなみに私が受けた相談では、面会時に中々会えないんだけど、どこもこんな感じですか?といった相談もあったり、どうやったらぼーっとさせずに過ごせますか?など介護の現場の話以外もあります。どんなことを相談していいのかわからない方も、まずは話してみて下さい。そうすることで、これが聞きたかったことだというのが明確になりますよ♪

最期に

今回は5つほど介護に対しての付き合い方をあげました。こういった付き合い方をすることで、家族の負担は少し楽になります。楽になることで心に余裕が持てるようになってきます。本人に対しての考え方・介護に対しての考え方・自分たちの時間の使い方など色々な考えることができるようにもなります。