皆さん、こんにちは♪
今回の内容は介護を行う上で気を付けること(福祉用具編)です。
これ、介護を実際に行った方や現在行っている方はもう知っていることかもしれませんが、復習を兼ねて最後まで見ていただけると嬉しいです。
車いす
車いすは僕も押したことあるよ。ゆっくり進めば安全だもんね♪
車いすの操作・姿勢の正し方など注意をするところは沢山あります。その中でも特に気を付けてほしいところが操作のところで、坂道の移動です。他にもフットレストにすね周りを当てないというところもあります。
まずは坂道からお伝えしますね。 坂道は登りと下りがあります。注意をするのは下り坂についてです。
車いすって乗っている介護者の方は基本自分では何もできないんですよ。若い方や上半身が元気ですぐに手が動かせる方であれば、まだ危険は少ないでしょうが、介護を受けている方はそうもいきません。そんなに瞬発力はないです。だからこそ注意をしてもらいたいことがあります。
坂道を下るときは車いすを正面から後ろ向きに変えてゆっくり降りる
これを忘れないようにしてください!これ、実際に乗った方はわかるんですが、車いすに乗った状態で正面から下り坂を降りるとかなり怖いです。私自身も緩やかな坂で実験をしたことがありますが、かなり怖かったのを覚えています。
次にフットレストにすね周りを当てないということについてです。どんな方でもすねって当たれば痛いですよね。高齢の方は気づかないうちに傷ができやすいです。特に腕やすねあたりになります。
腕はひじ掛けから肘を出したりしている時とかに傷ができてしまうこともあります。すねあたりはフットレストを上げ下げするとき・セットするときなどに足が当たってしまい、意外と気づかずに傷ができてしまう部分です。なのでご本人はもちろん介護をするご家族も気を付けて介助をしてあげて下さいね。
杖
杖のことはもう何度も聞いたよ。持ち方は…えっと…
杖に関しては私のブログ内でも何度もお話をしています。それだけ使っている方も多く間違った持ち方で使用している方も多い福祉用具です。
一般的なT字杖で説明をしますね。
これが横から見た正しい持ち方です。
正面はこの持ち方になります。
このように人差し指を前に出して持つことで、体重をかけやすくなり歩行が安定します。
間違った持ち方はこれの逆の持ち方になります。間違った持ち方だと体重をしっかりかけることができなくなります。後ろに体重が乗っている状態で杖を前に出し、体重をかけるとどうなるでしょうか。最悪後頭部からの転倒が起きます。
正確な持ち方をしていればこういったリスクはほぼ起きません。
使っているご本人は意外と気づかないものなので、ご家族の方が気づくように見てあげて下さいね。
介護ベット
介護ベットって便利だよね。介護が楽になる♪事故なんて起きるの?
介護ベットを導入されている方も多いんではないでしょうか。
介護ベットは高さも変えられるし上半身や下半身を起こすこともできるので、介護を受ける側・する側両方にとって、便利な福祉用具の一つだと思います。難点は大きいというところですかね。
実際に私が働いていた時、介護ベットの導入を考えていたけど自宅に入らなくて困ったという方もいらっしゃいました。その方は住宅改修をして導入をされましたが、皆さんがその対応をできるとも限りません。
さて、本題です。介護ベットで気を付けなければならないのは、他にもオムツ交換などで介護する側の身長に合わせて高さをあげたりするでしょう。
この時に介助が終わった後、高さを戻すのを忘れてしまうというのが、気を付けなければならないことです。介護ベットには左右に転倒防止用の柵があります。しかし、これを全部つけてしまうと、拘束というものになってしまい、虐待をしているという風に見られてしまいます。(必要であればつけてても大丈夫ですよ)
なので一部分柵がない状態で日々過ごすわけですが、ベットの高さが高いままその隙間から転倒してしまったら…。ケガで済めばまだいいほうです。最悪のことも起こりえます。
少し昔話になります。私は身長が184㎝です。なのでまぁまぁ高くしないと自分の腰が痛くなってしまったりするんですよね。なのでベット上で排せつ介助を行う際は基本ベットを高くします。介助が終わった後に車いすの異常などがあれば、ベットの高さを下げることは忘れませんが、私は働き始めた頃、一度だけミスをしたことがあります。
それはベット上での排せつ介助後、ベットの位置は高いままで少し記録を書くために目を離してしまったんです。介助されている方は寝ていたので、大丈夫だろうと思っていました。時間は2分くらいでしょうか。戻ってみると、身体半身がベットから落ちそうになっており、すぐに介助して中央に横にしました。
それでもまだその方は寝ていたのですが、あれがもう少し遅かったら転落していたなと思うと、かなり恐怖を感じました。
それからは必ず移乗してから・ベットを下げてから離れるように指差しをしたりしています。そうすることで意識もできるしミスも減らせることができますからね。
こういったことも起こりうるので、ベットは高くしたら必ず下げてから別の行動をするという風に覚えてもらえると、事故が減っていくと思います。
ちなみにベットから車いすへの移乗時にはベットを高めにして車いすに座らせる・車いすからベットへの移乗はベットを下げて移乗をするというのが原則です。そうしないと介助する家族側が身体を壊してしまいますからね。気を付けて下さいね。
まとめ
福祉用具というのは介護を受ける方が少しでも生活しやすくするための道具です。元通りとまではいかなくても杖があれば歩ける・車いすがあれば外に出られるなどメリットが多いものになります。
しかし使い方を誤ると、事故やけがに繋がります。
だからこそ使い方は間違えないようにしてください。今はインターネットでも使い方は調べることができます。スマートフォンやパソコンがない方も福祉用具の業者さんに聞くことで、きちんと教えてくれます。だから安心してください。わからなくなったら聞く・調べるで解決できます。
使い方さえ間違えなければ福祉用具はその方を支えてくれる手足みたいなものです。 使われる方々が正しい福祉用具の使い方で、少しでも楽しく・明るく過ごしていただきたいと思っています♪