認知症について

認知症

皆さんこんにちは。今回は認知症について書いていこうと思っています。以前にも認知症の予防について記事を書いていますが、今回は認知症介護の時に気を付けることなども加えて書いています。

そしてこの内容は第三回のYouTube「認知症について」と似たような内容になりますが、より詳しく書いていますので、最後まで見ていただけたら嬉しいです♪

認知症ってどんな病気なの?

認知症ってよく聞くけど、物忘れの延長みたいなやつでしょ?

改めて認知症の種類について簡単に説明をしていきます。その種類によって症状は変わってきますよ。

まずはどんな種類があるのかを見てみましょう。

・アルツハイマー型認知症

・レビー小体型認知症

・脳血管性認知症

・前頭側頭型認知症

これら4つの認知症が代表的であり、その中でも最も多いのはアルツハイマー型認知症です。

・アルツハイマー型認知症は全体の割合の67%もの割合を占めえています。かなり多いので、皆さんも認知症と聞いたときはアルツハイマー型の症状を思い浮かべる方が多かもしれませんね。

アルツハイマー型認知症の症状は物忘れから始まっていき、なにを忘れているのかを理解できなくなっていきます。過去のことはよく覚えていますが、最近覚えたことは忘れがちです。進行すると日時なども忘れてきてしまったり、慣れてる道でも忘れて迷子になったりします。それ以外にも精神的に不安になったり暴言・暴力が見られたりします。さらに急に頑固になったりするなど性格の変化も見られます。

・レビー小体型認知症の症状で一番の特徴は、幻覚・幻聴・幻視(実際にはないのにあるように見えている)などの精神的なものです。そして女性よりも男性に発症が多いようです。

私が以前対応していた方は女性でしたが、足がすり足歩行でかなり歩行状態も悪く、妄想なども多くみられましたね。それでもちゃんと接することで、相手も理解してくれて穏便に行くことも多かったです。

・脳血管性認知症は、脳梗塞や脳出血からくる認知症です。感情の起伏(喜怒哀楽)が激しく小さなことでも怒ってしまうなんてこともあります。物忘れに関してはそこまで激しくはないので、思い出してほしいことについてのヒントをたくさん用意してあげて下さい。

・前頭側頭型認知症はその名の通り、脳の前頭葉や側頭葉が委縮します。そして40~65歳でゆっくりと進行していく病気です。記憶面では保たれていますが、人格変化・同じ言葉の繰り返し・万引きなどの素行なども行ってしまうため、警察沙汰になってしまうことが多いです。

私が以前働いていた時は前頭側頭型認知症の方もいらっしゃいました。ご家族に話を聞くと、人格が変わってしまった・コンビニとかでも平気で物も持ち帰ってきてしまうなど色々と大変だったと聞きました。この方はデイサービスに通われていましたが、その時は同じ言葉の繰り返しが特に目立っていたのを覚えています。オウムのように聞いた言葉をずっと繰り返したり座ってもすぐに立ち上がったりと落ち着きのない方でしたが、声掛けをして一緒に行動することで落ち着き生活することができていましたよ。

ざっくりと書きましたが、これ以外にも認知症はありますし、症状も人それぞれですので、これが当てはまったからこの認知症だという決めつけはご自身ではしないようにしてください。必ず受診をして、主治医に診察をしてもらってくださいね。

認知症の対応って難しいの?

種類によって症状が違うってことはさ。対応できるかな?不安しかないけど…。

認知症の対応はかなり難しいです。日ごろ施設で働いてコミュニケーションをとっている職員さんでさえ、難しいと感じることは多々あります。

難しいですが、何かしらの理由があって相手も行動をしています。なので、そこを学ぼうとしてみて下さい。

例えばですが、便いじりがあった時です。便はきれいになったかなとか、便をしてしまって気持ち悪いということが相手が思っていることです。オムツの中でいじってしまう人や中にはトイレしている最中にいじってしまう人もいます。

家族側がこの時にこのようなことを言ってしまったら…。

「汚いな!!何やってんだよ!ほんとに辞めてくれ…。」

残念ながらこれでは相手の気持ちに寄り添えていないですね。自分の思った負の感情しか言っていません。しかしこう言ったらどうでしょうか。

「便出ちゃった?気持ち悪かったよね。一緒にきれいにするから、お風呂かトイレに行こう?」

こう伝えることで相手に安心感を与えることができ、場合によってはスムーズにきれいにすることが可能になります。ただこういったことは経験から出てくる言葉でもあるので、初めての介護をされる方には難しいかもしれません。

「えっ、じゃあ私(僕)にはできないよ。」って思ってしまった方へ、アドバイスがあります。

こちらがイライラしないことです。感情コントロールって難しいですが、こちらのイライラは相手に伝わります。伝わることでそれはさらに不穏となる可能性が高いので、まずはイライラしないことを意識してください。理想論ではありますが、身近なご家族相手だとイライラ隠せなかったりしますよね、、あなたなりのリフレッシュ方法を見つけてもらいながら、イライラが小さくなるといいですね!

・自分たちが理解できない行動であっても、相手は何かしらの行動理由があります。その行動理由は聞いてもわからないことが多いでしょうが、理解しようとしてみてほしいです。理解できないかもしれないけれど、少し立ち止まって考えてみることで、相手が何をしたいのか・どこに行きたいのか等を考えることができるので、次似たようなことがあった時に役立つこともあります。

無理なら逃げること(時間を空ける)。無理なことを続けていると、自分に負担・ストレスが溜まってイライラしてしまいます。そしてある時、暴言・暴力となって表に出てきます。そうなる前にケアマネに相談をする・ショートステイを利用する・コウスケに相談をしてみる・いったん深呼吸をする等できることをしましょう。

・相手のことを少しでもいいので思いやって接していきたいですね。なりたくてなった病気ではありません。その行動をやりたくてやっているわけでもありません。だからこそ相手の気持ちはどんなだろうとを少しでもいいので、考えられるといいですよね。

これらを意識するだけで「もう無理!」とは思えなくなると嬉しいです♪

「認知症があっても家族」という考え方

どんな状態になってもここまで育ててくれたのは両親だからな。

認知症を発症しても家族であることには変わりません。もちろん今までと同じようにというのは難しいと思いますが、それでもあなたのご両親だったり祖父母であることには変わりないのです。

ではどのように接すればいいのでしょうか。明確な答えはありません。しかし、上の「認知症の対応って難しいの?」で書いたように相手に少しでも寄り添ってあげられたらいいなと思います。

食事の形態が変わっても同じテーブルで一緒に食事をする・一緒に買い物に行く(行けるときは)・一緒に散歩をする・冗談を言う・等、行動の部分で言えばもっとあると思いますが、こういったことを一緒にしてみてほしいです。もちろん強制ではありません。日によって状態も違うでしょうし、行けるときに少しでもという感じで大丈夫です。

そうすることで家族としてみてもらえているという認識が残ります。認知症は症状が悪化していくとご家族の名前や顔までわからなくなることがあります。しかし施設入所されてる方は家族の話はしてくれるんです。会いに来てくれたら涙を流して喜んでくれるんです。「ここに来る前は家族で一緒にご飯食べたりしてたんだ」とか話してくれるんですよ。

在宅でもお孫さんが会いに来てくれたから今日は嬉しいなど、訪問介護でお邪魔したときに聞いたりもします。

認知症発症のせいで全部の関係が壊れることは良くありません。最後まで家族として接して頂けたらと思います。

認知症の予防はどんなことがあるの?

予防するって言ってもどんなことが予防になるのかわからないや…。

では認知症にならないようにするためには、どんなことをすればよいのでしょうか。

いろいろとありますので、できるものからやってみて下さいね。                     (完璧に予防できるというものではありません)

・指を使った運動・・・折紙・あやとり・豆つかみ・影絵・ピアノ等

・脳トレ・・・簡単な計算問題・漢字・四字熟語・クロスワード等

・料理・・・料理の工程すべて(介助が必要なところは一緒に行う)

・適度な運動・・・有酸素運動・ランニング・ウォーキング・筋肉トレーニング(簡単で負荷は軽く)

・生活習慣の予防・・・糖尿病にならない・高血圧の予防など

・コミュニケーションをもつ・・・人と話すこと・ペットと話すこと・近所づきあいを持つこと・デイサービスに通う等

※「認知症予防に効果があるのはどんな事?」※                          こちらの記事もご参考までに。

もちろんこれ以外にもタブレットを使った脳トレなども最近は出てきていますし、音楽を使ったものなどほんとに多くのレクリエーション活動が世の中に出てきています。

これらを続けて行っていくことで認知症の予防をしてもらえたらと思います。必ずしも効果があるというものではなく、こういったことをやっていても発症されてしまう方はいらっしゃいます。しかしやっていることで発症が遅れたり、発症しても進行具合が緩やかになったりと効果はあります。

ご自身で作ることも可能ですし、今では100均でも購入することもネットで購入することもできますので、まずは検索から初めてくださいね。

最後に

認知症って怖い病気だな。でも予防できるのならするに越したことはないからこれからやってみよ!

認知症は怖い病気です。私はなりたくない病気No1です。だからこそできるところから予防のためにも対策をしていきます。

もしご両親で発症してしまった場合、あなただけですべて抱え込まなくて大丈夫です。きちんと周りに頼っていろいろな手続きを進めておけば、介護は昔よりも負担は少なくできます。

在宅介護をされているご家族様へ。

認知症の進行によって人格が変わってしまったかもしれません・同じことを何度言っても理解してくれないかもしれません・仕事から帰って休む暇もなく対応してイライラしてしまうかもしれません。

でも家族です。両親なんです。祖父母なんです。

イライラするとつい冷たい言葉を浴びせるてしまうことありますよね。一言二言でも相手の気持ちを聞いたり、コミュニケーションを取れる関係になってほしいです。

何か不安ごとや悩みなどがあれば、コウスケの介護相談にご連絡ください。

最後にこちらがコウスケの介護相談のYouTubeチャンネルで配信中の「認知症について」になります。ぜひブログと併せてご覧ください。