介護は人と人の繋がり

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介護は人と人の繋がりです。実際に経験された方はもう身に染みるほど感じていると思いますが、介護は一人ではできません。(これ何度も言ってます)

人との繋がりがあってできるのが介護です。

人と繋がるってどういうこと?

私は人と繋がるというのは、自分の悩みなど何かしらを相談することができるということだと考えています。介護に限らず20歳を過ぎるころには一人で生きてきたという方はほぼいないでしょう。小さいころは両親や祖父母と繋がっていて、少し大きくなると近所の友達や学校の友達ができたと思います。もし学校内でいなくても、最近ではネットの中でも友達付き合いができますよね。

産まれてから誰とも繋がっていないという方はいないと思うんです。何かしら悩みが出たとき、相談に乗ってくれた方がいると思います。これが私の考える繋がるという意味です。

介護は…と私はよく言いますが、介護に限らず生きていくのに一人ですべてできるなんてことはないと思っています。誰かしらに相談したり、助けてもらったりしているはずです。

介護で人と繋がることなんてできないという方もいます。相談することができない・知られたくないなどの理由からだと思います。しかし、繋がることでまず自分が楽になります。人は話を聞いてもらえるだけで、気持ちが楽になる方が多いからです。ある程度話せるようになってきたら、もっと踏み込んで相談してみて下さい。もしその方がわからない事だったとしても、知っている方に聞いてくれるかもしれません。それもまた繋がりですよね。数人と繋がることで、それがどんどん膨らんでいきます。自分を中心に風船のように広がります。そうすると一人では解決することが難しかった問題も、簡単に解決できたり、一歩進んだりしますよ♪

繋がりを保つには?

人と繋がりを持っても保てなくては意味がありません。一回話した後、数か月音沙汰なしで急に現在の状況を話されてもそこまでの過程がわからないので、答えるのが難しいんですよね。

繋がりを保つには、多少くだらない話でも大丈夫なので、定期的に話すということが大切です。学校の友達とかは毎日会うから毎日話しますよね。両親とも小さいころは一緒にいることが多いと思います。学校でこんなことがあったよとかいろいろな事を話しますよね。これによって繋がりが保てているんです。

しかし、遠い親戚の方となると、ほぼ連絡をしない・会いに行けないなどから疎遠になってしまう方も多いんではないでしょうか。最近ではLINEなどでやり取りができるため、そういった感覚はあまりないと思いますが、SNSでも連絡を取らない方は、どんどん疎遠になってしまいます。

せっかくの繋がりですから大事にしてほしいと思います。近況報告や半年に一回・一年に一回などの頻度でも良いので、連絡をしたり会いに行ってみて下さい。こちらでなにか助けてほしいことが出たときに、繋がりが保てていれば、助けてくれると思いますよ。

介護サービスで良好なつながりを持つにはどうする?

今の介護サービスは数多くのものからご利用者自身が選んで決めます。もちろんご家族が決めることもありますが、基本は利用する本人が決めます。

この時にどうすればよい繋がりが持てるのかですが、サービス事業者のミスを引きずらない事・何でも言わない事、これができるかどうかでだいぶ変わってきます。介護サービスを行う事業者は利用者さんに選んでいただいて契約をするので、基本的に事業者側から契約破棄はしません。(このサービスに状態が合わなくなったなどの理由があれば、担当のケアマネージャーを通して連絡がいきますよ)

どんなに嫌な方でも、ものすごく良い方でも、できるだけひいき無しで対応します。(もちろん身体状況などにより、やり方はその方に合った方法をとります)だからこそ事業者側に嫌だなぁと思われてしまうと、事業者側が気が重くなってしまうんです。その状態での介護はあまり良いとは言えません。

人対人のサービスなのですから、完璧な介護サービスはありません。どこかでミスが出たり落ち度があるのが当たり前です。このミスや落ち度に対して後に引きずるような言い方をしないようにしましょう。事業者もわざとミスをするなんてことはありません。必ず反省し職員間でミスを共有し、次に似たようなことを起こさないように動いています。

ご家族にも報告はいきます。特養であろうとデイであろうと何かしらのサービスを使っていて事故などが起きた場合は必ずご家族に連絡がいきます。この場できついことを言われるのは仕方ないと思っています。ミスをしてしまったのですから。しかし、ご家族側もこれを後に引きずるようなことはしないであげて下さい。不安な気持ちになってしまうのもわかります。わかるんですが、このあと引きずってしまうようなことがあると、サービス事業者側から少し距離ができてしまう可能性があります。

そうなってしまうと一番つらいのは利用している本人です。サービス事業者もご家族も利用する本人のために動いてくれています。心配してくれています。それなのに距離ができてしまうのはマイナスにしかなりません。

明らかに同じようなミスが続いているのであれば、そのサービス事業者を変更したほうが、良いかもしれません。そういったことも相談できる相手があればこそですので、人の繋がりは大切にしてくださいね。

何でも言わない事、これは利用者自身の事でもありご家族の事でもあります。サービス事業者にはサービスの限界があります。自分たちの要望ばかり伝えていると、その限界を超えてやってほしいということが出てくることがあるのです。しかしそれはできません。それを良しとしてしまうと、他の方もしなくてはならなくなり、回らなくなってしまうからです。介護サービス事業者は専門職であり、何でも屋ではありません。

自分たちの要求をサービス事業者に伝える前に、一度自分で考えてみて下さい。それができれば、お互いに良い関係を築くことができ、よい繋がりを持つことができるようになると思います。

まとめ

介護サービス事業者は専門職です。そのことに関してはプロです。だから信頼して利用して頂きたいと思っています。しかし利用する中で、ミスが出たり合わないなと感じることも出てくると思います。その時は、相談できる人に相談してサービス事業者を変更するという選択肢も考えてみて下さい。

もしまだ信頼するというのであれば、その場では怒ったとしてもそれを後に引きずらないようにしてください。職員さんも反省し共有し同じようなミスが起きないように動いています。引きずらなければ、お互い利用される本人のために全力でサポートができますからね!

ケアマネージャーはとても忙しい職種です。相談で切る時間もそこまで多くないと思います。そういう時に、コウスケの介護相談を使ってみて下さい。私はデイサービスの歴が一番長く相談員・管理者として働いていました。もちろん現場でヘルパーとしても働いてきています。

介護に悩みはつきものです。介護を続けている限り(入所しても)何かしらの悩みは出てきます。一人で考えるのではなく、私のような相談職にも頼ってみて下さい。一緒に解決に近づけましょう♪