在宅介護で役立つ福祉用具6選

福祉用具

福祉用具ってたくさんありますよね。よく見る・聞くのは、杖・車いす・シルバーカーなどですかね。

福祉用具は高齢になって行動が制限されそうな時期から使うことができます。逆にそれまでは身体が健康なので使う必要があまりないのです。(状況によってはもっと早くから使う方もいらっしゃいます)

今回はそんな福祉用具についてお話をしたいと思います。

少し長いので、気になった項目だけでも良いので、見てみて下さいね。

福祉用具の代表的なものと言えばこれ!「杖」

杖って福祉用具のイメージがないけど、福祉用具なんだよね。

杖って福祉用具なんだという方、いらっしゃいましたか?杖も立派な福祉用具の一員なんです。

ですが、デパートの一角に売り場があったり、杖の専門店といったお店もあります。こういったところでも買えるというのを知っていると、福祉用具という菅カウはあまり持たないかもしれませんが、誰もが気軽に使いやすい福祉用具の一つなんです。

杖は身体を支えるためのものです。高齢になり足が思うように前に出ない・杖なしでは歩くのが不安・最近転倒が増えてきてるなどの方が使います。

そのため、杖にも種類が豊富にあり一般的な一本杖から多点杖、ロフストランドクラッチ杖など聞き慣れないものまで数多くあります。(過去に杖についてブログを書いているので、そちらも見てみて下さい)

購入した場合、部品が取れてしまった・壊れてしまった時は、新しく購入するのが一般的ですが、福祉用具の事業所から借りていると、交換をしてくれます。さらに状態が悪化し合わなくなってしまった場合もその状態にあったものを提案し交換してくれます。

常に新しいものでないと嫌だという方は、購入でもよいかもしれませんが、今後長くお付き合いするのであれば、福祉用具の事業所から借りるのをお勧めします♪

男性でよく聞く話ですが、杖は歳を取っているように見えるから、使いたくないというお話があります。使わないに越したことはないのですが、転倒して最悪寝たきりになってしまう可能性もあります。そういったことを未然に防ぐためにも少し余裕をもって使うことで、ほんとに必要になった時には安心して使えるようになっています。なので、使ってください。

誰もが見たことがある福祉用具「車いす」

車いすって操作を誤ると事故に繋がることが多いんだって。しっかり使い方を勉強してからつかお!

車いすは若い方でも足を怪我したときに乗ったことがある方がいるんではないでしょうか。あまりお世話にならない方が良いものではありますが、やはり必要な方にとっては無くてはならない大事な福祉用具の一つです。

車いすにもいろいろな種類があり、通常の車いす・リクライニング車いすなどがあります。両脇が上に上がるものだったりもありますし、年々進化をし続けている福祉用具の一つです。

車いすでの事故は意外と多くあります。安全に使用をしないと転倒にも繋がりますので、注意しながら使用してくださいね。どんな事故が多いのかまとめてみます。

1、下り坂の時に後ろ向きではなく前向きで降りてしまう。

2、段差を乗り上げる際、後ろの足を踏む部分を使わずに力だけで持ち上げようとして、勢いよく挙げてしまう・足の踏み込みが強すぎて急に上げてしまう。

3、足を載せる台の部分にふくらはぎなどの肌をこすってしまい、傷つけてしまう。

4、移動する際に肘を中に入れずに少し狭いところを行き、傷つけてしまう。

5、車いすの足を載せる台に足が乗っているのに、立ち上がろうとしてしまう。

まだまだあると思いますが、こういった事故が起きています。

車いすを使用する際は、こういった事故には気を付けて下さいね。動かす際には、慌てず・声掛けをしながら・○○しますねなどの状況を伝えるなど沢山コミュニケーションをしながら介助してあげてください。絶対に片手介助・スマホを見ながらの介助などはしないようにしてくださいね。

車いすの乗っている状態の方に傘をさすのも意外と危ない行為の一つです。特に介助者(車いすを押している側)が傘をさしているというのはかなり危険な行為ですので、できるだけしないようにしてください。片手運転では何かあった際に車いすのコントロールができなくなってしまいますからね。

それと乗っている側も傘をさすのは意外と危険です。まず私が経験あるのですが、介助している(押している側)人に当たるということ・前が見えないということがあります。そしてさしている本人も片手になってしまうので何かあった際に車いすをつかむことができなくなり、転倒につながる危険もあります。

なので雨が降っている時は、雨合羽を着てもらうのが一番良いです。両手も使えるようになりますし、視界もちゃんと見えるので、危険にさらされる可能性が少なくなります。

これからの梅雨の時期はこういった対策もして、外出を楽しんでくださいね♪

車いすを使用する際には必要になることが多い「スロープ」

スロープ?あまり聞かないけど、どういうときに使うものなんだろう。

階段上れない人が使うのかな?

スロープは在宅介護で使われるものになります。車いすを使用される方で玄関に入る際や室内に入る際に使われます。車いすから立ち上がって手すりや杖歩行などで少しでも歩ける方であればまだ必要はないですが、車いすから立ち上がれない方は必ず必要になってきます。

このスロープ簡単に言えば階段の上に置くものなので、バランスを崩したりすると乗っている方を怖がらせてしまうことになりかねます。

かといってスピードを出して登ろうとすると、登り切った時にスロープが少しはみ出るしようとなっており、そこで転倒が起きます。押すときも腕の力だけで押そうとすると、途中で止まってしまった時に介助者の腕が曲がった時、乗っている方は怖い思いをしてしまう可能性かがあります。

なので、介助の方法は力で押していくというよりも身体全体で押してあげるという方が良いかもしれません。身体全体で押すことで途中で止まっても体で支えることもできるので、乗っている方も怖い思いをしにくくなります。さらに最後のスロープから地面に降りる際の衝撃もわずかで済みます。

さらにこれからの時期、梅雨に入りますよね。スロープは濡れているまま使用すると、滑ります。これは押してる側からも乗っている側もお互いが怖い思いをしてしまうので、できるだけ布などで拭いてから使用するようにしましょう。

一番気を付けたいところがスロープを使って降りるときです。

車いすのところでも簡単に書きましたが、車いすというのは坂を下る際、正面を向いた状態で進むのがとんでもなく怖い乗り物です。なので必ずスロープで下る際は、後ろ向きで介助するようにしてください。

昔私も研修でほんとに滑らかな坂を車いすの乗って正面から下りましたが、それでも怖いです。両手にものすごく力が入ったのを今でも覚えています。なので必ず坂道やスロープを下る際は、後ろ向きに介助をしてあげてくださいね。

どんな時でも慌てないで行うことが、事故に繋がりにくい唯一の近道です。

在宅介護ではあったら便利な「介護ベット」

ベットはあると便利だよね。とくに介護ベットは全自動で動くらしいから!

でもお高いんでしょう…?

ちなみに我が家は布団とベットがあり、主にベットで寝ますが、たまに布団を敷いて家族川の字に泣て寝ることもあります(ペットの豆しばも一緒です♪)

両方を使ってみて思うのは、やはりベットの方が寝やすいし起きやすいし次の行動が行いやすいと感じています。在宅介護をするうえで夜間・朝方の介助をするご家族の方々、布団だと大変だと思うことありませんか?

布団だと高さは変えられないし起き上がらせるのも一苦労…。という方が多いかと思いますので、以下にベットを使うメリット・デメリットを書きますね

~メリット~

1、身体の負担軽減につながる

2、ベットの横に作があるので転倒防止・安全性の向上につながる

3、背もたれを動かしたりすることができるので、本人の自立支援にもつながる

4、長時間ベットにいる方に対しても、快適性が良い

~デメリット~

1、購入する場合、費用がかなり高い

2、ベット自体が大きいので、ある程度のスペースの確保が必要

3、リモコンを使った操作が必要になるので、それに慣れる(誰でもできる)

介護ベットにはこのようなメリット・デメリットがあります。しかし、あれば必ず助けになってくれるので、少しでも必要と考えている方はレンタル・購入を考えてもよいかと思います。

今の1930年代の方々は、昔布団で寝ていたのではないでしょうか。なので「布団の方が寝やすいからベットは使わない!」という方も私が働いていたデイで、何人かいらっしゃいました。

その方々は動ける方だったので問題はなかったのですが、やはり身体機能が落ちてくると起き上がりなどで不安が出てきてしまいます。介助する側も介助しにくいこともあります。

なので、もし予算や室内の環境的にベットを取り入れられそうであれば使ってみて下さい。介護ベットは高さもある程度までは自由に設定できますし、起き上がりの時などにも背中を持ち上げてくれたりと使う側を楽にしてくれる機能が多く備わっています。

在宅介護で使うことで、お互いの負担軽減にもつながるので、おすすめの福祉用具の一つです♪

もちろん買えば高くつきますが、レンタルをすることでかなり安く済ませることも可能です。費用で考えるよりも現状・今後の状態変化の時に今のままでよいのかで考える方が、良いかと思います。

段差を昇降する際に助けてくれる「手すり」

手すりも福祉用具に入るの?狭いところに使いたいけど、そんな小さいのとかあるのかな?

手すりも福祉用具なの?という声が聞こえそうですが、手すりも福祉用具の一つです。

私の実家では、親の足が悪く杖を使って普段は生活をしています。最近になって玄関前に小さな階段がレンガで作られていたのに合わせて、手すりも設置されていました。

手すりって階段を昇降するときに力を入れるために使うことや、トイレなどで立ち上がる時に使うものなど、何かしらの行動で体重をかけるときに支えるものとして使われます。

そして福祉用具でレンタルできる手すりには多くの種類・大きさがあり、いろいろなところで使用が可能となっています。

例えば玄関の上がりが町の部分・トイレ内・ベット脇などになります。

一般的な手すりというと、長いものをイメージしやすいと思いますが、福祉用具の手すりはコンパクトなものが多いです。なので、トイレ内にも置けるし玄関などにも置くことができます。

必要な場所に合う手すりがあると思うので、必要だと感じた方は福祉用具専門相談員の方に相談してみて下さい。担当のケアマネージャーさんに伝えても大丈夫ですよ。

ちなみに介護などで住宅改修(リフォーム)をする際に償還払いで20万円が支給されます。こういった制度も使うことで、少しでも負担なく介護に取り組める環境を整えていきたいですね。

トイレに間に合わない!そんな時には「ポータブルトイレ」

ポータブルトイレ?まだ使わなくても大丈夫だよ。日中問題なくいけてるんだから。

ポータブルトイレ(PT)は持ち運び可能なトイレです。これはトイレには行ける身体機能は残っているけど、実際に動いているとトイレに間に合わないという方が使用するものです。ある程度の重さがあるので、高齢の方にはあまり持ってもらいたくないのですが、若い方であれば持ち運びが可能です。

持ち運びができることと、便器自体を取り外して洗うことができるところがトイレとの違いです。ある程度の重さがあるので、安定した状態で排せつをすることができます。

便器自体に少し水を入れておくことで、排せつ物の処理がしやすかったりもしますし、排泄物の臭いを軽減できるものも販売されているので、そういったものも併用して使うことでより生活しやすくなると思います。

日中帯にトイレで行けてるから使わなくても大丈夫という声もありますが、実は夜の方が使用頻度が上がります。(ベット付近での生活ではない方になります)

日中帯は身体も起きている状態で常に動いているので、トイレに行けているのです。しかし、夜になると身体は寝ている状態です。そこから起き上がって日中と同じようにトイレに行くことができるでしょうか。意外と難しいものです。

なので、最近ちょっと不安になってきたな・少し尿漏れをするようになってきたなという方は、検討されてもよいかと思います。

このポータブルトイレにも様々な種類や大きさがあるので、設置したい場所に合うものを業者さんと相談しながら決めて下さいね。

⚠ここで一つ注意事項です!⚠

このポータブルトイレは福祉用具ではありますが、レンタルはできません。福祉用具の中には特定福祉用具と呼ばれるものがいくつかあります。それらは入浴時に使うものや排せつ時に使うものがほとんどです。つまり一度使用したものをほかの方へ再度利用してもらうのが無理なものをさします。

イメージをすればわかりと思いますが、他人が使ったトイレをいくら洗浄してキレイになったからといって、自分が使いたいかと言われると中々そうはならないですよね。他にも肌と肌が直接触れるものなので、感染してしまう可能性も少なからずあります。そのため、こういった特定福祉用具については、販売のみとなりますので、ご注意ください。

まとめ

福祉用具って種類もたくさんあるんだね。

購入だけではなくてレンタルするかしないかんども考えて、少しでも生活しやすく、家計の負担にならないようにしたいね♪

今回挙げた福祉用具以外にも在宅介護で必要になるものはいくつもあると思います。今回はその中でも必要であると思ったものを挙げました。

福祉用具はレンタルすることで状況の変化に臨機応変に対応することができます。専門相談員に相談できる・状況が変わったから今使っているものじゃなく違うものを使いたいなど、使っているとこういった悩みが出てきてしまうのが福祉用具です。

ここで購入をしていたら、同じようなものがもう一つ増えてしまうことにもなってしまいます。レンタルするということはメリットがかなり多くあるので、ぜひ検討してみて下さい♪

福祉用具の種類・レンタルできる・レンタルできないなどいろいろとありますので、使いたくなった時は、担当のケアマネージャーさんに相談してください。そしたら福祉用具の業者さんを紹介してくれると思います♪

私は福祉業者さんなどは紹介できませんが、ご相談に乗ることはできます。困ったことがあれば、いつでもご連絡くださいね♪

Instagram・XのDM・直接の電話・サイトのお問合せなどから連絡可能です。

困る前に相談してください。困ってからでは遅くなってしまいますからね。