介護の種類って何?という質問がありそうなので、まずはそこからお話していきます。
簡単に言うと「楽な介護」をしたい・「楽しい介護」をしたいとかです。最初はこんなことは考える暇もなく、ご自身の仕事をこなして、帰ってきたらご両親の介護をして、夜も寝れるかわからない状態で始まると思います。「今日は何もなかった」・「今日はイライラして怒鳴ってしまった…」などご自身の反省なども出てくるときもあるでしょう。
介護を初めてしばらくたつと、ルーティンができることもあります。朝起きてトイレ介助して朝ごはん一緒に食べて(デイサービスと契約していれば)デイサービスの準備して..といったルーティンです。これができると次は何をやる?という焦りや不安が少なくなるので、急な出来事がなければ精神的には落ち着いてくると思います。
そういった時に今回書かせてもらう「介護の種類」について考えてみて下さい。
楽な介護
楽な介護。物理的に楽という意味だけではなく、精神的・身体的な負担が少しでも楽になるという意味でお話をしていきます。
楽な介護ってどんなイメージですか?家族の負担が少ない介護でしょうか。もちろん負担が少ない介護というのは、在宅介護を行う上でとても大切なものです。できたとしても介護度が低く、ケガや病気などもほぼない方であればできるかもしれません。
在宅介護では要介護度が1の方もいれば5の方もいます。(1が一番軽くて5が一番重い)介護度が重い方は楽な介護ができないのでしょうか。そんなことはありません。
今は技術の進歩で、ベットから立ち上がったらアラームがなったり、離れていても見守りができたりと、日々介護技術は進化しています。コミュニケーションの部分では、24時間神経をとがらせていなくてもいいように支援が進み始めていると思います。そういった意味では精神的な負担は減らせるようになってきたかもしれません。
福祉用具を適切に使用することで身体的な負担を減らすこともできます。担当のケアマネージャー・福祉用具相談員・福祉用具の事業者などに確認をしてみて下さい。福祉用具はご本人・ご家族の負担軽減につながるものですからね♪また、今ではyoutubeなどで介護の方法を動画配信で確認することもできます。文で見るより動画の方がわかりやすいときってありますよね。それぞれ介護する側の身体的な負担の軽減に役立つこともあるのでチェックしてみてくださいね。
楽しい介護
これを見て「いやいや介護はつらいよ。」という声が出ていそうですが、現場で働く私も介護は大変だと実感しています。今回お話をするのは、大変ながらも、どれだけ楽しめるのかというところです。
どう介護を楽しむのか これは人それぞれ色々な考えがあるので、こうですという断言はできません。今回は楽しむための提案をさせていただければと思います。
私の中で楽しいは、「一緒に行う」・「みんなでワイワイする」ですね。この記事を書いているのは12月ですが、これからの時期はクリスマス・年末年始とイベントが続きますよね。もしお子さんがいるご家庭であれば、クリスマスにプレゼント渡してあげたいですよね。いつもと違うクリスマスメニューを食べさせてあげたいですよね。高齢者も一緒です。「長く生きてきてもうイベントなんていいよ。」と言っている方でも、いつもと違う食事を目の前にすれば少し表情は変わります。気分が明るくなったりします。そこでお子さんやお孫さんからのプレゼントが届いたらどうですか?喜んでくれるんですよ。寝たきり状態の方でもそこは変わらないと思うんです。楽しい音楽・楽しい会話があるんですから。
上の例は、イベントでのお話ですが、介護は毎日の連続です。楽しむことなんてすぐできなくなると思ってしまいませんか?実は楽しむことは毎日行わなくてもいいんです。実際介護で疲弊してしまっているご家族が楽しむことなんてできませんし、毎日楽しむことを考えていたらそれだけでかなりの精神的疲労をためてしまう方もいます。
だから三日に一回・一週間に一回・二週間に一回などペースは様々で大丈夫です。このような頻度でなら、少し考えることもできると思いませんか?何か大掛かりなことをするわけではありません。一緒にゲームをして笑う・電話やTV電話などを通して沢山笑う・一緒に運動をして運動を楽しむなど、楽しみ方はそれぞれです。
こういったことを続けるのは最初は難しく感じますが、実際に行って少しでも良い反応が返ってくると、やって良かった・またやってみるかのようなご家族も少しプラスに考えることができるようになります。方法は沢山あります。ご本人やご家族内で少し話してみて下さい。
介護自体を明るくするのも暗くしてしまうのも、自分たちです。せっかくやるのなら少しでも楽しみながら介護していきたいですね♪
サービスをしっかり使う介護
介護保険にはいろいろなサービスがあります。介護度によって単位数というものが割り振られており、その割り振られた数内でサービスを使うことができます。
代表的で皆さんが知っていると思われるのは、訪問介護・ショートステイ・デイサービスでしょうか。これらのサービスは在宅介護をされている方には、とても助かるサービスです。
訪問介護は必要な時間に入浴だったり買い物だったり掃除・食事などご本人にかかわる生活の部分であれば、サポートをしてくれます。ショートステイは日中はデイサービスに行き、デイサービスが終わったらショートステイに戻って夕食から就寝まで行ってくれるところもあります。なので、ご家族が急に家を空けなきゃいけないときや介護に疲れてしまってリフレッシュが必要なときなどに使うことができます。私のブログでも何回もお話していますが、デイサービスは一日型と半日型があります。この二つのデイサービスは用途が違うので、行っているサービスも違います。詳しくはこちらをご覧ください。
介護サービスをうまく使うことで、ご家族の身体的負担・精神的負担はだいぶ軽減されます。できるだけ自分たちで介護をしたいという方もいらっしゃるのですが、そういった方々は、サービスを使っている方に比べると疲れている印象です。
まとめ
今回書かせてもらった介護の種類というのは、あくまで私個人の考え方です。このように考えるだけでも、先を見て行動ができるようになり、毎日似たようなことの繰り返しで疲れ切っているという状態ではなくなります。
介護はいつ終わるかわからないものです。だからこそ全力投球ではなく、うまくサービスを使って息抜きをしつつ、楽しく少しでも楽になる介護をしてみませんか?
介護で昔からよく言われているのは「汚い・臭い・きつい」です。それを在宅介護で少しでも緩和ができたら、ご家族も少し余裕が持てて、お互いの生活も明るくなることを願っています。